寝返りが良くなりたい

|来院者さま

 

70代 男性

 

 

 

|気になるところ

 

進行性核上性麻痺(指定難病5)を患われている、現在専門医へ行かれ治療に奮闘されている、最近寝返りや歩行がやり難くなりますます生活への支障が出てくるとの事

 

当院では基本何も出来ないが左脚の冷感、および寝返り動作のお手伝いを行う事にする

 

 

※進行性核上性麻痺(しんこうせいかくじょうせいまひ)

脳の中の大脳基底核(線条体 淡蒼球 視床下核 黒質)脳幹(延髄 橋)、小脳といった部位の神経細胞が減少し、転びやすくなったり、下方を見ることがしにくい、しゃべりにくい、飲み込みにくいといった症状がみられる疾患との事

 

 

 

 

特に施術にあたり知っておく必要があるので調べ、今回必要な部分を抜粋して記録した

 

 

 

1)大脳基底核 線条体  

 

1−1随意運動の調節や姿勢、筋肉の緊張を調整

 

1−2記憶から予測や期待に結びつくような運動(行動)に関与し、前頭前野にある運動パターンの中から適切な運動の選択


1−3眼球運動の制御、辺縁系への制御を行っている

 

 

 

2)脳幹

 

2019-10-14 07.23.07

 

2−1自律神経の中枢(交感神経と副交感神経)

 

2−2脊髄から視床への上行性の感覚神経

 

2−3上位中枢神経から脊髄への下行性運動神経

 

2−4姿勢反射の中枢

 

 

 

3)小脳

 

2019-10-14 07.23.23

 

3−1平衡・筋緊張・随意筋運動の調節(知覚と運動機能の統合)

 

小脳への問題が起きると、運動や平衡感覚に異常や精密な運動が不可能、ふらふらとした歩行で安定しない

 

その中で出来る事を勘案し今回はタイトルの様に体幹の回旋運動、および左足底の冷感に対してのアプローチを計画する

 

 

 

 

|エクササイズ内容

 

1)体幹回旋運動促通(仰向けで両脚を使う 股関節 膝関節屈曲位=縦膝)

 

2019-10-14 08.07.15

 

股関節の可動域確認・・・ほぼ可動域の低下が見られる、大腿 下腿も痩せて萎縮緊張している様に見えた

 

大臀筋ー大腿筋膜張筋(前傾姿勢にて常に股関節軽度屈曲)の過緊張から腸徑靭帯の緊張、その前述組織の不活性から腰部の回旋運動も低下している、腰部回旋運動を促通する事で次の肩甲骨を回旋方向へ促し寝返りのきっかけを作る

 

 

お声掛けしながら回旋運動を他動→自動→抵抗を掛けて等尺性運動、その際右回旋時の左腸徑靭帯痛を訴えたので弛緩し可動域の拡充と無痛を認めた

 

腰痛も無い為両脚同時に屈伸運動も他動→自動→拮抗とおこなう、その際の気付きとして股関節伸展時の筋力はあるが、屈曲方向への筋力低下が著しく感じた

 

 

自宅でも自動運動にて両脚の左右倒しを行う様にアドバイス、加えて腹圧の低下なのか?便秘もしているので運動にて排便も促せばと考える

 

 

 

 

2)左足底冷感

 

足首の関節可動性を確認する中で背屈制限があり、底屈時に可動域低下かつ痛みさえある

 

前脛骨筋の伸展と促通運動

 

2019-10-14 08.09.17

 

 

背屈運動の促通とアキレスから腓腹筋 ヒラメ筋の弛緩にて血行促進を狙う

 

 

2019-10-14 08.06.42

 

結果的に最初右足底に対してかなり左足底の冷感を認めた、術後左右同時に触れ確認を行うが同じ様に感じた

 

 

底屈痛も解消し右と同等角度になり無痛

 

 

今後定期的にストレッチと自動 他動運動を加え、目視確認と運動入力にて情報の統合から出来る事を維持したいと考える


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